イマサラナガラ

時代に取り残されることもありますが、適度にキャッチアップしていきたいです。

【Python】KivyによるGUI開発② PyCharmでのデモの実行

前回コマンドプロンプト上でKivyのデモを実行しました。
本来ならこの後はVisual Studio Codeで開発を進める予定でしたが、

  • デバッグ時にPowerShellで実行される問題が解決できなかった
  • PowerShell上ではvenv環境に入ってもKivyがインポートできなかった

という問題のため、急遽PyCharmを導入しました。

今回は改めて、PyCharm上にKivyをインストールしてデモを実行します。

PyCharmでのKivyインストール

PyCharmではGUIからパッケージのインストールができます。
従って、通常であればこちらを利用するのが良いでしょう。
↓参考
pleiades.io

しかし、Kivyのインストールは前回のように公式の手順に基づきたいため、
PyCharm上であってもコマンドラインからインストールします。

f:id:aced1a:20210516144656p:plain
ターミナルからpip install

PyCharmでプロジェクトを開き、下部のタブからターミナルを開きます。
ここからpipを使ってKivyをインストールしましょう。
(注:2021年5月執筆時点での情報です。公式の手順が変化していれば、そちらに従って下さい。)

python -m pip install kivy[base] kivy_examples

デモを実行する

PyCharmのインストールに成功した場合、
インストールされたKivyですが、今回はPyCharmのプロジェクトディレクトリ配下にあるvenv内に展開されています。
その中にあるデモを実行しましょう。
私の場合は、"\[PyCharmのプロジェクトフォルダ]\venv\share\kivy-examples\demo\showcase\main.py"にありました。

python venv\share\kivy-examples\demo\showcase\main.py

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画像は前回記事の使い回しです…

デモが無事に立ち上がればひとまずインストール自体はOKです。

PyCharmでimportする

デモが実行できているため大丈夫とは思いますが、念のためPyCharm上でKivyのimportが解決できるか確認します。
main.pyの中身を書き換える、もしくは新規にスクリプトファイルを作成し、下記コードを貼り付けます。

# Sample
# https://kivy.org/doc/stable/tutorials/pong.html


from kivy.app import App
from kivy.uix.widget import Widget


class PongGame(Widget):
pass


class PongApp(App):
def build(self):
return PongGame()


if __name__ == '__main__':
PongApp().run()

このプログラムを実行し、黒いウィンドウが表示されればimportにも成功しています。
なお、新規にスクリプトファイルを作成した場合はPyCharm右上の構成の参照より
実行するスクリプトをmain.pyから変更する必要があります。

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ウィンドウ左上と左下のアイコンはNvidia Shareによるものなので、無視してください


当初、私の環境ではKivyのimport文に未解決の参照と赤線が引かれていました。
しかし、こちらを実行することで警告表示が無くなりました。


次回は、公式のチュートリアルを進めたいと思います。